「育毛剤を使ったら逆にハゲるらしい…」
「育毛剤が原因でEDになるらしい…」
薄毛のコンプレックスを解消するために育毛剤を使いたいけど、副作用について不安に思っている男性も多いでしょう。
実は、正しい知識で育毛剤を使えば、副作用を心配しすぎる必要はありません。
そこで今回は、育毛剤で起こる副作用について徹底解説していきます。
この記事を読めば、育毛剤の副作用について抱えている疑問を解消することができますよ!
育毛剤と薄毛治療薬の違い
育毛剤の副作用について「心臓に影響がある」「EDになる」などの口コミもあり不安に思いますよね。
しかし、このような口コミの中には育毛剤の副作用ではなく、薄毛治療薬の副作用である場合もあります。
育毛剤の副作用について正しく理解するためには、まず育毛剤と薄毛治療薬の違いを知る必要があります。
安心して育毛剤を使うために、どの症状が育毛剤の副作用として正しい情報なのか見極めることが重要です。
医薬品として扱われる薄毛治療薬と医薬部外品や化粧品として扱われる育毛剤は副作用の影響が異なります。そのため、商品サイトなどの口コミで判断せず、商品説明欄やパッケージに記載してある注意点をよく読んで気をつけることが重要です。また、ドラッグストアの薬剤師または登録販売員に相談することも一つの方法ですよ。
育毛剤と薄毛治療薬の違いをまとめると次の通りです。
- 育毛剤
…化粧品または医薬部外品に分類される
…主な副作用:肌トラブル、アレルギー症状など - 薄毛治療薬
…医薬品に分類される
…主な副作用:男性器への影響、肝機能への影響など
このように育毛剤と薄毛治療薬は起こりうる副作用の種類や重さが大きく異なります。
「性欲が低下する」「EDになる」「動悸や頭痛などが起こる」といった副作用は医薬品である薄毛治療薬にあります。
対して、化粧品の一種である育毛剤には副作用が起こるような成分を入れることができません。そのため、育毛剤は副作用について大きな心配をする必要なく使うことができますよ。
育毛剤は医薬品よりも人体への影響が低い医薬部外品や化粧品として扱われているため、重篤な副作用被害は少ないです。ただし、アナフィラキシーショックなどのアレルギー症状は重篤な副作用に繋がるので、化粧品成分でアレルギーが出たことがある方は注意しましょう。
育毛剤で起こる副作用と起こらない副作用
ここからは育毛剤で起こる副作用と起こらない副作用について、さらに詳しく紹介します。
口コミや噂で聞いた副作用が、本当に育毛剤が原因の症状なのか確かめましょう。
育毛剤で起こる副作用
育毛剤で起こる主な副作用は肌トラブル。ただし、症状の原因には2パターンあるので理解しておきましょう。
◆育毛剤で起こる副作用と原因
- 症状
…頭皮のかぶれ・炎症
…頭皮のかゆみ - 原因
…成分が肌に合っていない
…使用方法を間違えている
育毛剤は、化粧水などスキンケア化粧品と同じで、成分が肌に合わない時に頭皮がかぶれることがあります。
とくに気を付けたいのはアルコール等の添加物。敏感肌の方は頭皮トラブルも起きやすい可能性があるので、購入前に成分をチェックしましょう。
頭皮トラブルを避けるために、敏感肌の方は添加剤以外の成分も気をつけましょう。抜け毛予防に使用する成分でもトラブルを引き起こす可能性があります。心配な方は敏感肌向けの育毛剤を選ぶようにしましょう。
また、育毛剤は正しい使用方法で使用することも大切。薄毛を予防したいと考えて多く使ってしまう方もいますが、頭皮が荒れる原因にもつながるのでやめましょう。
育毛剤の副作用ではない症状
次に、育毛剤の副作用だと間違われることが多い症状を紹介します。
以下の症状は育毛剤ではなく、医薬品として扱われる薄毛治療薬の副作用なので混同しないようにしましょう。
発毛剤や薄毛治療薬で起こる副作用
- 男性機能低下
…性欲の低下(リビドー減退)、勃起不全、射精障害、精液量減少など - 体の不調
…頭痛、動悸、抑うつ状態、低血圧など - 肝機能障害
育毛剤の副作用として特に誤解されやすい男性機能に関する副作用は薄毛治療薬によるもの。抜け毛を食い止める成分が、男性ホルモンに影響を及ぼすために起こります。
育毛剤にはホルモンに影響するような成分を使用できないため、上記のような重い副作用を心配する必要はありません。
以下の成分は男性型脱毛症(AGA)や壮年性脱毛症に使用する治療薬です。育毛剤ではありません。脱毛治療を目的とした場合、これらの薬を使用することがあります。使用する場合は、必ず医師および薬剤師の指示に従うようにしましょう。
◆発毛剤や薄毛治療薬に使われる成分
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル
*注意:上記成分は医師や薬剤師の判断で用法用量を守って使用すれば、問題になる成分ではありません。
*薄毛治療薬の副作用について詳しく知りたい方は『AGA治療薬の副作用を徹底解説』で説明しているので、合わせてご覧ください。
育毛剤で副作用が起きた時の対処法
育毛剤を使っていて頭皮のかぶれやフケなど副作用が起きた場合、まずは育毛剤の使用を中止しましょう。
その上で、皮膚科の医師に相談するのがおすすめです。
皮膚科の先生に相談することで、
- 頭皮の炎症を抑える薬がもらえる
- 自分の肌に合わない成分がわかる
- 育毛剤選びや使い方のアドバイスが聞ける
といったメリットがあります。
医師に相談せず、頭皮トラブルが起きた原因がわからないままにしてはいけません。同じ症状を繰り返さないためにも、専門家の意見を聞くようにしましょう。
医師に相談する時は、
「いつからか」
「どのような時に起こったか」
「今の症状はどの程度か」
を具体的に説明しましょう。また、どのような商品(成分)を使用したか伝えるようにしてください。成分がよくわからなくても、商品を持参したり商品名を伝えることで判断してもらえますよ。
*育毛剤の副作用や対処法について理解した上で育毛剤を使いたいと思った方は『育毛剤のおすすめランキング』もおすすめです。また育毛剤ではなく、薄毛治療に興味があるという人は『AGA治療のおすすめクリニック』もご覧ください。
育毛剤の副作用についてよくある質問
最後に、育毛剤の副作用についてよくある質問に答えていきます。
育毛剤の副作用についてよくある質問
Q1:育毛剤の副作用が心配です。肌に合うか確かめる方法はありますか?
Q2:副作用が出にくい育毛剤の使い方を教えてください
Q3:育毛剤を使うと抜け毛が増えるのは本当ですか?
Q1:育毛剤の副作用が心配です。肌に合うか確かめる方法はありますか?
A.パッチテストを行いましょう。
パッチテストを行えば、育毛剤が肌に合うかどうかを事前に確かめることが可能です。
パッチテストのやり方
- 絆創膏のガーゼ部分に育毛剤の液を染み込ませる
- 絆創膏を健康な肌の部分(二の腕や背中など)に貼る
- 48時間放置(途中で痒みなど生じた場合、即中止)
- ③の後、絆創膏を剥がして1時間後に確認し、赤くなったり、かぶれなければ異常なし
- ④の1週間後に再確認を行う
*参考:日本皮膚科学会『パッチテストはどのような検査法なのですか?』
*参考:日本アレルギー学会『アレルギー検査方法の実際』
このパッチテストは、育毛剤だけでなくシャンプーや化粧水にも活用できるので、ぜひ覚えておきましょう!
Q2:副作用が出にくい育毛剤の使い方を教えてください
A.必ず使用量を守って使いましょう。
育毛剤の効果を高めたくて多めに使用する方もいますが、育毛剤の成分は多すぎると頭皮トラブルにつながりかねないので必ず使用量を守ってください。
また、育毛剤を多く塗ったところで効果は高まらないので、お金の無駄にもなってしまいます。
育毛剤を使っていて効果が出ないなと感じる方は、正しい使い方ができているか確認しましょう。下記のページで詳しく紹介しているので参考にしてくださいね。
【参考】育毛剤の正しい使い方を解説!
Q3:育毛剤を使うと抜け毛が増えるのは本当ですか?
A:育毛剤が原因で抜け毛が増えることは考えにくいです。
発毛剤やAGAクリニックで処方される薄毛治療薬には、治療を開始した直後に抜け毛が増えることがあります。
もし「抜け毛が増えた」という口コミがあれば、育毛剤以外が原因である可能性が高いです。
育毛剤と並行してAGA治療をしている人が勘違いをしている可能性が考えられます。
ちなみに、薄毛治療によって抜け毛が増える「初期脱毛」と言う現象は、治療効果が出始めているサイン。初期脱毛が起こる仕組みは以下の通りです。
初期脱毛が起こる仕組み
髪の毛には、「成長期」「退行期」「休止期」という成長段階(毛周期)があります。
- 成長期:髪が伸びる
- 退行期:成長が止まる
- 休止期:髪が抜ける
薄毛になっている時、髪の毛の多くが退行期~休止期です。そこで薄毛治療によって毛周期が動き出すと、新しい髪が生える前に抜け毛が増えます。
育毛剤とは直接関係ありませんが、育毛剤ではなくAGA治療を受ける可能性があれば、知っておくと良いですよ。
まとめ:副作用が少ない育毛剤で薄毛対策を始めよう!
今回は育毛剤の副作用について解説しました。
育毛剤は発毛剤や薄毛治療薬と比べて副作用のリスクが少ないので、安心して使えるようになっています。
副作用のリスクが小さい育毛剤を選んで薄毛対策をするようにしましょう。
参考リンク:
副作用について理解したうえで、育毛剤を使ってみたいと思う方は以下の記事も参考にしてください。おすすめの育毛剤についてまとめています。